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ムツゴロウジャンプ 第14部

ハンドル:「皆さん、こんばんは。ハンドルです。今日は『ムツゴロウジャンプ 第14部』を……み……み・せ・ちゃ・う・ぞ(汗)」

ピーター:「うえっ!それなら『お送りします』の方がまだましだよ!気色悪い!」

ハンドル:「台本通りに読めって麻友ちゃんに言われたんだから仕方がないだろ!僕だって嫌だよ!」

麻友:「そんなに嫌がらなくたっていいじゃない。私が一生懸命考えた台詞なのに……」

ピーター:「言うのは麻友じゃないんだぞ!ハンドルなんだぞ!それ考えたのか?!今ブログを見ている人はかなりの高確率で吐き気を催したぞ!

麻友:「……ぐすっ……そんな酷い言い方しなくたって……えーん!ピーターとハンドルさんの意地悪~!

ハンドル:「あっ!ご、ごめんよ麻友ちゃん。せっかく一生懸命台詞を考えてくれたのに怒ったりして……(汗)」

ピーター:「わーっ!悪かった悪かった。謝るからそんなに泣くなよ(汗)」

泣いていた麻友が急に泣きやみ、意地悪そうに舌を出す。

麻友:「なーんちゃって!2人とも慌てたでしょ!」

ピーター、ハンドル:「だーっ!騙された~!」

麻友:「それでは皆さん、本編を、み・せ・ちゃ・う・ぞ♡」





おいらの目の前には荒野が広がっていた。

どうなっているんだ?おいらは幻覚でも見ているのか?

おいらは部屋の外に出てみたが、どうやら目の前の光景は全て本物のようだ。

……いいや、待てよ?

半戸が薬品棚を倒した時に割れた薬瓶から立ち上ったうっすらとした煙がもしおいら達を2013年の8月10日から2008年の5月25日、すなわち昨日にタイムスリップさせたあの赤い煙と同じような働きを持っていたとしたら……

お、落ち着けおいら。冷静になるんだ。……落ち着け。……落ち着け。……落ち着いていられるかーっ!!!!

いつの時代のどの場所かもわからない所にいきなり、しかも頭が変になってしまった人間と2匹……いいや1匹と1人だけで取り残されたら猫でも人間でも慌てるに決まっているじゃないか!!

しかも今度のタイムスリップでは音美のようにおいら達の助けになってくれる人がいないと来れば事態は最悪以外の何物でもない!

どうしよう?!どうしたらいい?!

「うおーん!」
突然不気味な声が聞こえて来た。

……半戸の奴、とうとう本格的にぶっ壊れたのか。

おいらはそう思って振り返った。

部屋の中にいる半戸は白目をむいて気絶しているようだった。

……あれ?今の声は半戸じゃなかったのか?

「うおーん!」
再び声が聞こえて来た。

今度はさっきより近くで聞こえた気がする。

声の主はおいら達に近づいて来ているんだろうか?

おいらは辺りを見回したが……誰もいない。

すぐ近くに2本の太い木が立っているが、生き物らしい影は……

いいや、待てよ!ここに木なんてなかったはずだ!

おいらが木だと思ったのは……

「ぐわおおおん!」
おいらが上を見ると同時にさっきの2回とは比べ物にならないくらいの大きな声が降って来た。

そいつはトカゲに似た姿をしていた。

「へへへ。いい獲物を見つけたぞ!」
トカゲは言った。

おいらは慌てて逃げ出した。

……何だって?猫のくせにトカゲを怖がるなんておかしい?トカゲにとってはおいら達猫の方が天敵のはずだって?

そりゃ普通の大きさのトカゲを見て逃げ出すようじゃ猫として示しがつかないさ。

だけどこのトカゲを見てくれよ。どう見たって普通の大きさじゃないよな。太い木の幹のような足を持っていて尻尾だけでも3メートルはありそうな、しかも背丈は2階建ての建物を軽く超えている。

そんなトカゲを見て逃げずにいられるわけがないじゃないか!もしこいつの前で平静でいられるやつがいたらおいらは逆立ちして木に登る所だ。

トカゲは身体がでかすぎるから部屋の出入り口を通れないはずだ。

おいらは半戸が気絶している部屋の中に駆け戻った。

おいらが思った通り、トカゲは部屋の出入り口をくぐれないようだった。

だがトカゲは執念深く部屋の出入り口を壊そうとする。

そんなにおいらが美味そうに見えるんだろうか?

……いいや、トカゲにとっては半戸の方が美味そうに見えるのかもしれないな。

「ぎゃおおむ!食ってやる!」
トカゲはさらに雄叫びをあげた。

おや?よく見るとトカゲの鋭い歯の中に1本の虫歯がある。

そういえばおいらは口に鋏をくわえたままだ。

よ、よし!何とかなるかもしれないぞ!

おいらはトカゲが口を閉じる前に虫歯めがけて鋏を突き立てた。

「うわー!痛ーい!」
誰かさんにそっくりな悲鳴を上げると、トカゲは逃げ出した。

鋏が突き立ったトカゲの虫歯がおいらの足下に転がる。

「おーい!虫歯が抜けてよかったなー!」
勝ち誇ったおいらは逃げて行くと影に向かってそう言った。

しかしトカゲを追い払ったからと言って安心してはいられない。

何とかして元の時代に帰る方法を考えなければ……

おいらは半戸の方を振り返り、またしてもぎょっとした。





麻友:「今回はここまでです。皆さん、次回も是非見に来て下さいね。じゃないと……な・い・ちゃ・う・ぞ♡」

ピーター、ハンドル:「だーっ!その言い方はもうええわい!」
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