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ムツゴロウジャンプ 第10部

どうも。ハンドルです。

ツイッターでは時々顔を出していましたが、ブログではお久しぶりです。

リアル生活では相変わらずえげつないことになっておりますが、時間が取れたので今回は少しずつ執筆を続けていたムツゴロウジャンプ第10部を掲載します。

思えばブログを開始した当初は定期的に更新していくつもりでいたのに1ヶ月以上更新期間が開いてしまうことが1度や2度ではなくなってしまったことは大変遺憾で……(←いいから早く本編に移りなさいって!)

ピーター:「ハンドルの平謝りを延々と聞いていてもしょうがないぞ」

麻友:「そうだね。私達で進めちゃおうか」

ピーター、麻友:「それでは、本編をどうぞ」





「……死ぬかと思いましたよ」
半戸は言った。

「タイムパラドックスがどれほど危険か分かるでしょう」
音美は言った。

「タイムパラドックスの危険性とは別問題な気がしますけど……」
半戸は言った。

「まあそれはともかくとして、何が見えたの?」
音美は半戸に聞いた。

「その……ムツゴロウが……」

半戸が言いかけると同時に音美は半戸に詰め寄った。

「陸奥博士に……お父さんに何か起きるの?!ひょっとして、ヒューマノイドに殺されずに済むの?」
「……ムツゴロウっていうのは陸奥博士じゃなくて、干潟にいるムツゴロウのことです」
「……なんだ。紛らわしい……」

音美はがっかりしたようだった。

「人を実験台にしておいてその言い方はないんじゃないですか?」
半戸は言った。

「悪かったわよ。……で、ムツゴロウ以外には何が見えたの?」
音美は聞いた。

「ムツゴロウ以外に見えたのは……えっと……すみません。いろいろと見えたはずなんですが、ちょっと思い出せないです」
半戸は言った。

「え~。それじゃあ肝心なことが何1つ分からないじゃない。……まあ、結構強いショックを受けていたみたいだから仕方がないけど……。いったん上に戻りましょう」
音美はそう言ってコールドスリープケースを閉じた。

おいらは音美達と一緒に麻友の所へ戻った方がいいだろうか?それとも音美達には気づかれなかったふりをして、一足先に麻友の所へ戻った方がいいだろうか?

そんなことを思っていると、音美がとんでもないことを言い出した。

「半戸さん、ピーターをつまみ上げて」

「ちょ、おま……!」
おいらは慌てた。

「どうしてですか?」
半戸は言った。

「ピーターは私達が何かをするところを見る前に半戸さんに捕まえられて箱か何かに入れられていたから私達が何をしていたかは分からない。……そういうことにすれば麻友にも言い訳できるでしょ」
音美は言った。

「なるほど……。確かにそうした方がよさそうですね。……とはいえ、つまむのはかわいそうだから……」
半戸はそう言うと、おいらを両手で抱えあげた。

「だーっ!放せ!」
「仕方がないだろ。それとも1人で……いいや、1匹で麻友ちゃんに言い訳できるのか?」
「……ちぇっ!」

おいらは半戸に抱えられたままで麻友の待つ部屋まで戻る羽目になってしまった。

部屋で待っていた麻友の反応は当然……

「あっ、ピーター!……見つかっちゃったの?」

「すまん。おいらとしたことが……ドジっちまって……音美と半戸の作業がすむまで箱に入れられていたから、作業の様子は見られなかったよ」
おいらは言った。

おいらは声をあげてしまって音美に見つかったわけだから、ドジったという部分だけは嘘ではない。

「ちぇっ!つまんない。おじちゃんとお姉ちゃんが何をしていたのか知りたかったな」
麻友は言った。

「まあ、でも僕等は起きかけているかもしれないタイムパラドックスが音美さんの言っていた3つの可能性の内のどれに当てはまるかを調べていただけで、面白いことは何もしていないよ」
半戸は言った。

半戸の言うことも半分以上は本当だ。

「麻友ったら知能犯なんだから。好奇心が強いのはいいけど、少しは自重しなさい。半戸さんの顔を見てみなさい。麻友の悪知恵のせいで半戸さんはピーターを箱に入れる時と出す時に引っ掻かれたのよ」
音美は言った。

おいらも半戸もため息をつきそうになる。

おいらが半戸を引っ掻いた原因は2回とも音美ではないか……

「……は~い。おじちゃん、ごめんなさい」
麻友はしょぼくれて半戸に謝った。

「大丈夫だよ。かすり傷だから」
飛び上がるほど痛がっていたくせに半戸はそう言った。

「……そうだね。徹也さんの怪我と比べたら全然痛くなさそうだもんね」
麻友は言った。

「こら!そんなこと言うんじゃないの」
音美は拳骨で麻友の頭を押さえつけた。

その時、半戸はふと考え込んだ。

「そういえば、確か徹也さんの顔も見えたような……」

「えっ?何?」
麻友は聞いた。

「あっ、いいや。確かに徹也さんの怪我の方が痛そうだったね」
半戸は慌ててごまかした。

「あ、あら?もう外は真っ暗じゃない。子供は寝なきゃいけない時間ね」
音美は窓の外を見てから言った。

「えっ?もう寝なきゃだめ?」
麻友は言った。

「ラッキーはもう寝てるでしょ」
音美は言った。

確かに、ラッキーは疲れたのかクッションの上で寝ていた。

「まだ眠くないんだけどな」
麻友は言った。

「じゃあ子守唄を歌ってあげる。さあ、ベッドまで行きましょうね」

音美はおいらと半戸に手で合図をすると、麻友をベッドに連れて行った。

「ヒューマノイドとつながれた時に徹也も見えたのか。……それじゃあ、タイムパラドックスに徹也が関わっているってことか?」
麻友が寝たであろう頃合いを見計らって、おいらは半戸に聞いた。

「多分そうだよ。……というよりも、徹也さんはタイムトラベラーの僕等と関わったわけだし、ほぼ間違いないな。……だけど、徹也さんだけじゃない。他にも大勢の人の顔が見えていた。……全員の顔を思い出さなきゃ……思い出さなきゃ……思い出せない……」
半戸は頭を抱えてしまった。

「思い出してもらわないと困るわ。……と言ったからってすぐに思いだせるものでもないでしょうけど……」
麻友を寝かしつけて戻って来た音美が言った。

「……すみません」
半戸は小さくなって言った。

「取りあえず、明日麻友が起きたらヒューマノイドのことは上手く伏せて歴史が変わろうとしていることと、それにムツゴロウと徹也さんが関わっているらしいことを伝えましょう。それから、徹也さんにもう1度会う必要があるわね」
音美は言った。



2008年5月26日……

病院……

「ええっ?!徹也はもう退院しただって?!」
おいらは驚いて思わず声をあげてしまった。

空っぽの病室の前だったからよかった。

もし患者か医師か看護師に聞かれていたら、今度はごまかせずに大変なことになっていた所だ。

「ええ。今朝早くに。……病院の先生はもう少し様子を見た方がいいって言っていたんだけどね。徹也さんはどうしても今日は仕事の取引先に行かなきゃならなかったらしいの。……じゃないと、取引に支障が出るかもしれないし、東京に帰るのも遅くなっちゃうんだって」
白猫のみるくは言った。

「……まずいことになったな」
おいらは後ろ足で頭をかいた。

「徹也に何か大事な用事でもあったのか?」
虎猫のよしおは言った。

「そうなんだよ。……まあ、詳しく説明すると長くなっちゃうけど……」
おいらはそう言った。

まあ、話が長くなってしまうという以前にみるくとよしおにどこまで訳を話していいかという問題もあるのだが……

その時、下から半戸の声が聞こえて来た。

「ピーター、まずいことになったよ。徹也さんはもう退院したらしいんだ」

「知ってるよ。今みるくから聞いたから」
おいらは言った。

「みるく?」
麻友は首を傾げる。

「白猫の名前だよ」
おいらは言った。

「そう。……とりあえず、いったん家に戻りましょう」
音美は言った。

「分かった」

おいらはみるくの方を振り返った。

「徹也のことを教えてくれてありがとう。それじゃあおいらは帰るね」

「待って。思い出したことがあるの。確か徹也さんは仕事の話をする時にミサワがどうとか言っていたわ」
みるくは言った。

「ミサワ?……何だかよう知らんけど、ありがとう」
おいらはみるくにお礼を言ってから音美達を追った。



「みるくは確かにミサワって言っていたのか?」
歩きながら半戸は聞いた。

「ああ、確かにそう言っていたよ」
おいらは言った。

「おかしいな。三沢市って言ったら青森県じゃないか。みるくは、徹也さんは佐賀で取引をするために東京から来たって言っていたんじゃないのか?」
半戸は言った。

「誰も三沢市なんて言っていないよ。みるくはミサワって言ったんだ」
おいらは言った。

「ミサワってひょっとして人の名前じゃないかしら?……徹也さんの取引の相手が三沢っていう名前なのかもしれないじゃない」
音美は言った。

「それじゃあ、電話帳でミサワって名前の人を調べて徹也さんのことを聞いてみる?」
麻友は言った。

「それは難しいんじゃないかな?ミサワっていう名前はそんなに珍しい名前でもないし……」
半戸は言った。

「どっちにしろ今の時点では手掛かりが少ないわね。……仕方がないわ。まずはムツゴロウの方から調べてみましょう」
音美は言った。

「じゃあさあ、ここに行ってみる?」
麻友が指差したのは「干潟体験場近く」と書かれた看板だった。

「奇遇!よく考えてみたらここの近くだったわね」
音美は言った。

「え?ここから道の駅鹿島まではちょっと遠いんじゃないですか?」
半戸は言った。

「この芦刈町にも干潟体験場はあるのよ。六角川の河口付近に海遊ふれあいパークっていう所があってね。野球場のすぐ近くに干潟に入れる場所があるのよ」
音美は言った。

「じゃあさっそく行ってみようよ」
麻友はそう言うとラッキーと一緒に走って行った。

「半戸さん、家に戻って麻友と私の着替えと水着を取って来てくれる?」
音美は言った。

「え……?音美さんの着替えと水着を……取ってくるんですか?僕男ですよ」
半戸の反応は当然だろう。

音美の大胆さに、おいらもため息をつくしかなかった。





麻友:「今回こそは……と思ったのに干潟はまだお預けなの?」

ハンドル:「……ごめんね。でも君達が干潟に行くきっかけは作れたから次こそ干潟を出せると思うよ」

ピーター:「次か。……次はいつになるんだ?」

ハンドル:「……すごく言いにくいけど、またしばらく休止するから多分次回を掲載できるのはガタリンピックシーズンに入ってから……くらいになると思う」

ピーター、麻友:「ええええええええええ!!!!?」

ハンドル:「本当にごめん!」
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