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ムツゴロウジャンプ 第19部

どうも、ハンドルです。

『ムツゴロウジャンプ』もいよいよ佳境に入って来ました。

以前書いた通り『ムツゴロウジャンプ』が完結した時はブログをリニューアルするかもしくは移転する予定です。

なお、これまでに投稿したSSはpixivで読むことができますので興味のある方は是非……


ピーター:「前置きはこれくらいにしとこうか」

麻友:「そだね。それでは皆さん、『ムツゴロウジャンプ 第19部』……」

ハンドル:「ちょ、まだ僕が話して……」

麻友、ピーター:「本編をどうぞ!」





タイムスリップを繰り返すと、極稀に時間旅行者の脳に異常が発生することがある。

この異常は脳の血管に何かが詰まったりして発生する脳卒中や記憶障害だけでなく人格崩壊を引き起こすこともある認知症とは違ってタイムスリップした人間にしか発生せず、医学的な説明はできないものだ。

これを時間脳症というのだが、最悪の場合は脳が一切の機能を失い、死にいたることもある危険な症状なのだ。

「時間脳症の原因はタイムパラドックスだっていう説が有力なんだけど、詳しい原因は解明されていないわ。だから治療法も確立されていないのよ。半戸さんに私達が今してあげられることはタイムパラドックスを修正しながら様子を見るくらいしかないわ」
音美は言った。

「そんな……。で、でもひょっとして、タイムパラドックスを修正してからタイムマシンを使ってうんと未来に行けば半戸を助けられるんじゃないか?その……じかんのーしょーの治療法が確立されている時代までタイムマシンで行けば……」
おいらは言った。

だが、音美は首を横に振った。

「だめなの。あの煙のタイムマシンを使って行けるのは……2043年の8月1日までなの。残念だけど2043年の時点では時間脳症の治療法は確立されていないわ」

「えっ?……2043年までしか行けない?……そりゃまたどうして?」
おいらは聞いた。

「それは……」
音美は言葉に詰まっている。

おいらは音美に問いただそうとしたが、麻友の声がそれを遮った。

「ピーター!お姉ちゃん!大変だよ。すぐに来て!」

「どうしたんだ?」

おいらと音美は麻友のいる部屋に向かった。

麻友はおいら達が部屋に入ると、窓の外を指差した。

「ほら、あそこ!」

麻友の指差した先には見覚えのある男がいた。

「あれは……徹也さん!」
音美は言った。

「音美!早く追いかけよう!」
おいらは言った。

だが、音美は徹也の姿を見ても俯いたままで追いかけようとはしなかった。

「音美、おいら達がいない間に何があったのか、半戸が何て言ったのか知らないけど、タイムパラドックスは修正しなきゃいけないんだろう。おいらは徹也を追いかけるぞ」

おいらは窓から飛び出すと徹也の後を追いかけた。

「ピーター、待ってよ!」
麻友はおいらの後についてくる。

徹也はバス停に向かって歩いている所だったようで、おいらと麻友はすぐに徹也に追いつくことができた。

「徹也さん!待って!」

麻友の声に徹也は振り返った。

「やあ、麻友ちゃん」

「徹也さん、あのね。タイムパラドックス……」
麻友はいきなりタブーなことを言いだした。

「麻友!話はおいらが聞くから音美を連れて来てくれないか?」
おいらはとっさにそう言った。

「……分かったよ」
麻友は不服そうな顔をしながらも音美を連れに戻って行った。

「猫君、タイムパラドックスって?」
徹也は聞いた。

「あっ、いいや。何でもないんだ。……それより徹也、事故の後変わったことはなかったか?」
おいらは聞いた。

「変わったこと?」
「例えば仕事の取引先で何かあったとか……」
「あれ?僕が取引先に行ってたことを知ってたんだね。……特に何もなかったよ。三島さんの所との取引は済んだし……」
「え?、三島?……取引相手の名前ってミサワなんじゃ……?」

おいらの言葉に徹也は少し考え込んだ。

「……取引相手の名前は三島頼子さんだったよ。……でも何でだろう?確かに君の言う通りミサワさんっていう名前にも覚えがあるような気がするんだ。そんな人は知らないはずなのに……」

徹也の言葉から察するに取引相手の三島という人物かもしくはミサワという人物もタイムパラドックスに関わっているのだろうか?

意識を失う前の半戸から全て聞いている音美ならそのことも知っているのかもしれない。

すぐに音美に来てもらわなければ……。だけど音美はさっき徹也を追いかけたくはなさそうだったからこっちに来てくれるかどうか分からない。麻友が音美を連れて来るのを待たずに徹也を音美の所に連れていった方がいいのか?



うう……何てこった。

俺様としたことが、つい油断してしまった。

意識が朦朧とする中、俺はかろうじて目を開けていた。

あのクモを取り戻しに来たらしい2人組は俺に麻酔薬のようなものを嗅がせた後で音美さんを殴って気絶させ、そして今度は銃を構えて音美さんを呼びに戻ってくる麻友を待ち伏せしているのだ。

「猫にやられるなんて情けねえ奴だな。」
2人組の内の男の方がクモに言った。

「スプラッターのことをどうこう言う前に麻友を仕留めることに集中しなさいよ。この間抜け!」
女の方が言った。

「うへえ。相変わらずおっかねえな~。まあいいさ。ガキの脳天に風穴を開けてやるよ」
男は言った。

麻友。……頼む。ここに来るな。……逃げてくれ……





麻友:「ね、ねえ。大丈夫なの?私また大ピンチじゃん(汗)」

ハンドル:「それは……さすがに言えないよ。次回のネタバレになっちゃうからね」

ピーター:「そうだよ。前にもネタバレしそうになったことがあるからな。今回は一切次回に関わることは言えないよ」

麻友:「じゃあ私にだけこっそり教えてよ。ね?」

ピーター、ハンドル:「ダメ!」

麻友:「ケチ!……いいもんね!私ストライキするから!」

麻友はぶすくれて行ってしまう。

ハンドル:「ま、麻友ちゃん。そんなに怒らずに……。次回の更新の時に分かるから……(汗)」

麻友を慰めるべく、ハンドルは後を追う。

ピーター:「やれやれ……。それじゃあ皆、次回は『ムツゴロウジャンプ 第20部』だ。楽しみに待っていてくれよ(^O^)」
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ムツゴロウジャンプ 第18部

皆さん、こんばんは。麻友です。今日はハンドルさんがまだ来ていないので、私が『ムツゴロウジャンプ 第18部』を更新します(^O^)

……っと、その前にお知らせがあったんだ。

こちらのブログMYSSと相互リンクさせていただいているJMI Japan Messy Illustratorの管理人であるやまとさんが明日5月2日(土)20時からニコニコ生放送にて『第3回 WAM生!』を放送されます。

第3回となる今回は、普段はモデル・イラストレーター・作家として活躍し、前回のWAM生2にもご出演頂いた麗しろんさん(しろさん)と、緊縛・ロー協モデル、ヴォーカリストとマルチな才能を持つ灯月いつかさんによるサークル「すじことチョコレート」さんをお招きし、WAM生初となる女の子たちの共演でお送りされるとのことです。

詳しくはこちらをご覧ください。

http://japanmessyillustrator.x.fc2.com/live3.html

なお、「WAM生」放送の視聴にはniconicoのアカウント登録と放送コミュニティへの申請が必要となりますので、視聴を希望される方は早め(放送は明日ですのでできれば今日中)の申請をお願いします。
※前回のWAM生ですでに申請済みの方は、今回の放送の申請は必要ありません。

そして注意事項があります。
1.モデルさんや他の視聴者に対する暴言・誹謗中傷など
2.モデルさんに対しての過度な要求(極度に過激な要求、住所、氏名などのプライバシー情報や、SNSアカウントの要求など)
3.本放送を録画した上での他サイトへのリンクまたは転載。あるいは他者への譲渡。
4.その他、モラルに反する行為、発言など
これらの行為は禁止されております。

視聴の際には注意事項をしっかり守ってコメントして、みんなで楽しく盛り上げましょう!!



それでは、『ムツゴロウジャンプ 第18部』本編をどうぞ。






それはピーターが目覚める少し前のことだった。

麻友はクッションに顔を埋めたままだ。

そんな麻友を首輪に翻訳機をつけたラッキーが心配そうに見上げる。

「ピーター達がどこに飛ばされたのかずっと探っているんだけど、手掛かりがまるでつかめないのよ。考えたくはないんだけど、もしかしたらピーター達はもう二度と戻って来られないかもしれない……」
音美はラッキーにそう言ったのだが、麻友はそれを聞いてしまったのだった。

「……麻友、大丈夫だよ。半戸も野良猫も死んだわけじゃない。タイムスリップしただけじゃないか。きっとここに戻ってくるさ」
もちろんそんな根拠はなかったが、ラッキーは麻友を慰めるためにそう言った。

だがそれは逆効果だった。

「タイムスリップしただけ?どうしてそんなこと言えるの?!ピーターとおじちゃんはもう4日も帰って来ないんだよ!いい加減なこと言わないでよ!」
麻友は目に涙をためたままラッキーを怒鳴り付けた。

「……」
ラッキーは俯いた。

ガチャリとドアノブが回る音がして部屋に音美が入ってきた。

音美は何も言わずに麻友の方に歩み寄る。

パン!

乾いた音がした。

ラッキーは驚いて立ちすくんだ。

「いい加減にしなさい!ラッキーに八つ当たりすればピーターと半戸さんが帰ってくるとでも思ってるの?!」
音美は言った。

麻友は頬を押さえながらぽろぽろと涙を流した。

「ピーターと半戸さんのことが心配なのはあなただけじゃないのよ!ラッキーは私に言ったわ。キャラメルを食べなきゃよかったって……。ピーターと一緒に半戸さんを止めていればこんなことにはならなかったって……。だから何か手伝えることがあったら言ってほしいって……。それにピーターと半戸さんがどこかにタイムスリップしてしまったのはラッキーのせいじゃない。……悪いのは私だから……ラッキーに八つ当たりするのはやめなさい」
音美は言った。

「うわーん!」
麻友は大声で泣き出した。

ラッキーはまた俯いてしまう。

「ごめんなさい……ごめんなさい!」
麻友は泣きながら謝った。

「……ラッキー、もうしばらく麻友についていてあげて」
音美はラッキーに言った。

「……わ、分かったよ」
ラッキーは言った。

音美は麻友とラッキーのいる部屋から出てドアを閉めた。

そして壁にもたれかかる。

音美は自分の手を見つめた。

手はまだわずかにしびれている。

「……ごめんね。麻友……」

音美の目からも大粒の涙がこぼれ落ちた。

その瞬間だった。

突然家が激しく揺れ出したのだ。

「キャー!」
閉じたドアの中から麻友の悲鳴が聞こえて来た。

「麻友!」

音美は麻友とラッキーのいる部屋に戻るべくドアノブを回した。

うまく開かない。

体当たりで強引にドアをこじ開け、麻友とラッキーに駆け寄るとその上に覆いかぶさった。

「じ、地震なの?!」
麻友は言った。

「……違うわ。これは……」

しばらくすると揺れは収まった。

「……ラッキー、私と一緒に来て。麻友は隠れているのよ」
音美はそう言うと4日前まで薬品の保管庫があった空間に向かった。

ぽっかりと開いていたはずの空間には壁とドアが戻って来ていた。

「こ、これって……」
ラッキーは興奮して音美の方を見る。

「間違いないわ。薬品の保管庫が戻って来てる。ひょっとすると……」

音美が保管庫のドアを開けようとする前にドアノブが回った。

誰かが内側からノブを回したのだ。

ドアノブを回しているのは半戸だろうか?

半戸はタイムスリップする前に何者かに操られているようだったし、もしまだ操られているとすれば……

音美は念のために盾代わりに塵箱の蓋を構えた。

だが、音美は保管庫のドアを開けたのが半戸だと分かった直後に塵箱の蓋を手放すことになった。

ドアを開けると同時に半戸は崩れるように倒れてきたのだ。

「半戸さん!しっかりして!」
音美はとっさに半戸を支え、言った。

「ク、クモを……捕まえて……下さい」
半戸はかすれた声で言った。

「こいつかっ!」
ラッキーは隙をついて逃げ出そうとした大きなクモを押さえつけた。

「ラッキー……あ、ありがとう。……そいつが……僕を操っていたんです」
ラッキーが話せるようになっている理由について音美に尋ねる余裕は半戸にはなかった。

「こ、こんなやつがか?」
ラッキーは気味悪そうにしながらもクモはしっかりと押さえつけている。

「そ、そうなんだ。……で、でも……ピーターのおかげで……正気に戻れたよ。……ね、音美さん……ピーターの様子を……見てあげて下さい。……気絶しているみたいなんです」
半戸は言った。

「おじちゃん!」

後ろから聞こえた声に驚いて音美は振り返った。

「麻友!隠れてなきゃだめじゃない」
音美は言った。

「ごめんなさい。でもおじちゃんの声がしたから……。おじちゃん、大丈夫?」
麻友は半戸の様子を見ながら言った。

「だ、大丈夫だよ。……この通り……無事そのものさ。……それより……麻友ちゃんは大丈夫かい?……僕のせいで……怪我してないかい?……もしそうだったら……申し訳なくて……」
半戸は無理にそう言った。

「私は平気。おじちゃんは悪くないよ。操られていただけなんでしょう?……でもおじちゃん、本当に大丈夫?」
麻友は心配そうだ。

「……もちろん……」

「それじゃあピーターは?」
言いながら麻友は保管庫の中を覗き込み、そして青ざめた。

「ピーター!」
麻友は気絶しているピーターに駆け寄った。

ラッキーは割れていない空き瓶にクモを閉じ込めると、ピーターの様子を見た。

「息はしている。半戸の言う通りただ気絶しているだけみたいだ」
ラッキーは言った。

「でも……」
麻友の目にまた涙が浮かぶ。

「……麻友ちゃん……ピーターを寝室に……連れて行って……ピーターが起きるまで……ついていて……くれるかい?」
半戸は言った。

麻友は涙を拭くと頷いた。

「……ありがとう」
半戸は言った。

音美はラッキーが持ってきた虫籠にクモを移しながら半戸の青白い顔色を見た。

半戸が麻友をピーターと一緒に居させようとするのは自分が麻友から離れるために違いなかった。

ピーターは気絶しているだけですぐに目を覚ますはずだ。

だが半戸は……

麻友がピーターを寝室に連れていくと、音美は半戸に言った。

「半戸さん、歩ける?大至急頭の検査をしなくちゃ……」

「音美さん……全部……思いだしましたよ」
半戸は言った。

「えっ?」
「麻友ちゃんの……双子の姉と……繋がれた時に……見たことですよ」
「そ、それじゃあ……」
「ええ。……僕等が……起こしてしまった……タイムパラドックスは……何なのか……全部……分かりましたよ」



「半戸さんはこの時代で起きかけているタイムパラドックスのことを全て話してくれたんだけど、その直後にこうなってしまったの」
音美は言った。

「でも、一体どうして……?」
おいらは言った。

「……時間脳症……」
音美の口からそんな言葉が聞こえた。

「え?何だって?」
聞き慣れない言葉においらはきょとんとした。





ハンドル:「ふう!何とか間に合った(汗)」

ピーター:「危ない所だったな(汗)」

麻友:「2人とも遅いよ。やまとさんの『WAM生』の告知は私が全部やっておいたよ」

ハンドル:「ごめんね、麻友ちゃん。……それでは最後になりましたが、やまとさん、『第3回 WAM生』も応援しております。是非今回も成功させて下さい(^O^)」

ピーター:「皆、土曜日はパソコンの前でやまとさんと「すじことチョコレート」さんを応援しよう(^O^)」

麻友:「それでは皆さん、バイバーイ(^O^)」
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