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ムツゴロウジャンプ 第17部

やあ、皆。ピーターだ。今日はハンドルの代わりにおいらが『ムツゴロウジャンプ 第17部』を更新するぞ。今は夜遅いから小声で話すけど、OKしてくれ。それじゃあさっそく本編をどうぞ。





「ピーター……しっかりして!ピーター!」

頭の中で聞き覚えのある声がした。

ピーター……?ああ、そうか。おいらの名前だったっけ。

そしておいらを呼ぶこの声の主は……

「麻友……?」

「よかった!ピーター、生きてたんだね!」
麻友は泣きながらおいらに抱きついた。

「うわった!よ、よせよ!」
麻友と再会できたのはおいらもうれしかったが、あまり強く抱きつかれたので痛くてしょうがない。

「本当に心配していたんだからね!もう2度と会えないかと思ってたんだよ!」
麻友は涙を拭きながら言った。

「……ああ、本当にすまなかったと思ってるよ。だからもう泣くなよ」
おいらは言った。

「ピーター……私、怖いんだ。誰かがいなくなっちゃうのが怖くてたまらないんだ……」
麻友は言った。

「……」
おいらは何も言えなかった。

麻友は誕生した直後に生みの親が双子の姉に殺されるという凄惨な光景を目の当たりにしている。その記憶は音美によって消されているのだが、もしかすると麻友は目の前で生みの親が殺されたということ自体は忘れていても、目の前にいた『誰か』がいなくなってしまったということや、その時に怖い思いをしたということだけは忘れていないのかもしれない。

麻友が徹也と萌枝が交通事故に会った時に「誰にもいなくなってほしくない」と泣いていたことや、今「二度と会えないかと思った」とおいらに泣きついた背景にかつて味わった恐怖があるのだとすれば……

『人間かロボットかどちらかに分類するとすれば、ヒューマノイドはロボットということになるわ。……でも、限りなく人間に近いの』
音美の言ったことをおいらは思い出していた。

そういえば音美とラッキーは無事なのだろうか?

半戸はおいらと一緒にこの時代に戻って来ているだろうか?

それにスプラッターのことも気になる。もしかしたら何かやらかしていないだろうか?

麻友がいるから元いた時代に戻れたものとおいらは思ったが、今は正確には2008年の何月何日なのだろうか?

いろいろなことが頭に浮かぶが、取りあえず1つずつ麻友に聞いてみよう。

「麻友、音美とラッキーは無事か?」
「うん。お姉ちゃんもラッキーも元気だよ。お姉ちゃんは4日もピーターとおじちゃんのことを探していたんだよ」
「4日!?……ってことは今日は5月30日か……。それで今はどうしているんだ?」
「おじちゃんの様子を見てるよ」
「そうか。それじゃあ半戸もここに来ていたんだな」
「うん。……あっ、そういえばピーターとおじちゃんが戻って来た時、大きいクモが一緒にいたよ」
「そのクモはどうしてる?」
「お姉ちゃんが虫籠に入れてる」
「そうか。それはよかった。……で、音美と半戸は今どこにいるんだ?」
「隣の部屋だよ」
「ありがとう」

おいらは音美と半戸がいるという部屋に向かおうとした。

「待って。お姉ちゃんが部屋に入って来ちゃダメって言ってるんだ。それでラッキーが見張りをしてるよ」
麻友は言った。

「えっ……?」
おいらは嫌な予感がした。

「だから今はお姉ちゃんとおじちゃんに会いに行かない方がいいと思う」
麻友は言った。

「……部屋に入っちゃダメって言われたのは麻友だよな。おいらは何も聞いていないぞ」
おいらは言った。

「あっ、ピーターったらずるい」
麻友はむくれる。

「誰かさんの悪知恵を拝借したからな」
おいらはそう言って隣の部屋に向かった。

麻友の言った通り、音美と半戸がいるという部屋の前にはラッキーが座っていた。

さて、どうやってラッキーをかわしたものか……。

おいらがそう思った直後だった。

「おい、お前まさかこの部屋に入るつもりか?」
なんとラッキーが人間の言葉をしゃべったのだ。

「うえっ!?お、お前どうして……?」
おいらは驚いた。

「お前の考えていることくらいお見通しだ。この部屋には絶対に入れないぞ」
ラッキーは言った。

「……いいや、それ以前に何でお前人間の言葉を話せるようになったんだよ?!」
おいらは言った。

「音美さんが首輪に翻訳機を組み込んでくれたんだ。お前達を探すのに俺様の話も聞くために3日間かけて俺様用の翻訳機も作ってくれたんだよ」
ラッキーは言った。

「み、3日~?!」
おいらはがっかりした。

ラッキーの首輪に翻訳機を組み込むのに3日もかかるのならその間に別の方法でおいら達を探してほしかった。

その時、部屋の中から音美の声がした。

「……ラッキー、ピーターなら入れてもいいわよ」

「えっ?……でも……」
ラッキーは躊躇っている。

「麻友には見せられないけど、ピーターには知っておいてもらわないといけないから……」
音美は言った。

「分かったよ。音美さん。……おい、野良猫、入れ」
ラッキーは言った。

「おいらにも麻友からつけてもらった名前がある。おいらはピーターだ」
ラッキーの態度に多少腹が立ったおいらはそう言い、音美によって開けられたドアから部屋に入った。

「ピーター……」
音美は暗い顔をしている。

「どうしたんだ?」
おいらは聞いた。

音美は部屋の真ん中の方に目を移した。

部屋の真ん中にはベッドがあり、半戸が横たわっている。

「……ったく、よく寝る奴だな。おい、起きろよ」
おいらは半戸に言った。

半戸は全く起き上がる気配を見せない。

タイムスリップしているからこの間みたいにという言い方ももうないもんだが、引っ掻いて起こすか。

おいらはベッドの上に飛び乗った。

そしてぎょっとした。

半戸は目を開けたまま眠っていた。

「ね、音美、これって……」
おいらは音美の方を向いた。

「ピーター、半戸さんは……ひょっとするとこのまま2度と起き上がらないかもしれないのよ」
音美は言った。





……何かとんでもない展開になってきたけど、大丈夫か?……って聞こうにもハンドルはここにいないし……(汗)

……仕方がない。ここは18部を待つしかないな。

それじゃあ皆、次回を楽しみに待っててね(^O^)
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