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~人間ムツゴロウと結婚した僕 序章 運命の出会い~

今回はてつやさんに書いて頂いた小説を掲載しております。

てつやさんの小説は2部作で、今回は序章だそうです。

是非ご覧になって下さい。





~人間ムツゴロウと結婚した僕 序章 運命の出会い~

僕はてつや。今、僕の家には運命的な出会いから交際し結婚したもえという家内がいる。今回はそのお話をしたいと思います。
それは今から5年前に遡る…
6月初旬、僕は佐賀県でも有数にして全国的に有名になった一大イベント「鹿島ガタリンピック」を観戦しに肥前七浦の駅を降りた。
ここで鹿島ガタリンピックの歴史を簡単に。
鹿島ガタリンピックは昭和60年に第1回を迎えた歴史あるイベントである。その目的とは諸説あるが、有力なのは有明海の干潟=汚いというマイナスイメージを逆転の発想で有明海の干潟の泥んこはお肌に良いというプラスイメージをもってほしいのと鹿島の観光開発の一環として行われたと言われている。第1回では観客は僅か1000人だったのが今や参加人数2000人、観客3万人という大イベントに成長する事となりさらにこれは後年の事になるが九州新幹線長崎ルートに伴う長崎本線廃線を存続もしくは第3セクターへの譲渡というふうに方針転換させるキッカケとなったのであった…

やがて僕は鹿島ガタリンピック会場である道の駅鹿島に隣接する干潟体験場に到着した。肥前七浦駅からはさほど遠くはないと感じた。
僕がこの鹿島ガタリンピックを観戦するのは今回が初めてではない。
僕が最初にこの鹿島ガタリンピックを観戦した良き思い出としては「25メートル自由潟」に参加した上が半袖体操服の下が紺色のブルマのコスプレで一見女子大生の女の子達4人がそれこそ灰色の人間ムツゴロウ状態で完走したのがある。
僕はその光景に非常に萌えて写真を夢中になって撮った。
その撮影の許可を取ろうと女子大生4人に近づくと、4人は目の回りを除いて全身が灰色の泥んこパック状態のかわいい笑顔でOKをだしてくれた。その良き思い出も鹿島ガタリンピックの虜になった一因でその年以降毎年ガタリンピックを観戦する運びとなった。

今は僕は撮影器具をカメラからビデオつまり動画に納める事にしている。ただこの前の年から問題も発生していた。
それは観客の1部が洗い場の盗撮を行いそれが動画としてサイトに掲載された問題であった。僕はもちろんその部分にまったく興味はなく、興味は可愛い女の子が泥んこになって競技もしくは干潟体験を楽しんでいる模様を映したい、それだけである

僕は早速競技が始まる前に実行委員会の方に撮影の許可を貰いにいった。そして実行委員の方から、洗い場だけ撮影禁止ゾーンで干潟体験場と競技ゾーンはOKです、と指導してもらった。
そして僕はおもむろに大きいカラフルのパラソルを開き観客席の競技が見えやすい好位置に座って撮影を楽しんだ。こうする事によって暑さや日焼けの防止だけでなく直射日光による眩しさの防止や動画が明るすぎない為の策として最適だからである。
そして競技がお昼にさしかかった頃、僕は佐賀市内で調達したお弁当を開けようとした次の瞬間だった。
「すみませ~ん」と女性の綺麗な声がしたので僕が上に視線を合わせるとそこには若い娘さんとそのご両親らしき夫婦の3人が僕の目の前に現れた。
僕が慌てて「えっ!?撮影の許可なら朝実行委員の方に頂きましたが…」と言ったらその両親が実は私たちも実行委員です。と名乗ってくれた。
さらに僕がお弁当を食べながらその両親はこう語りかけた。
実はそちらさんの誠実さとボディーガードのような体格が気に入ってこれなら娘を嫁に出しても良いと。
僕はその言葉に驚き、「いえ僕はただのぽっちゃりですから」と言ったら、ご謙遜をと両親は笑いながら優しく言ってくれた。
娘さんの名前はもえ、と言ってくれた。僕はてつやです、と名乗ったら「よろしくお願いします。」と可愛い声で話してくれた。年齢も僕が36ですと言ったらもえが18ですと答えてくれた。僕が一番最初にあったもえの第1印象はとにかく笑顔が可愛いという事だった。顔は色白で目は大きめで笑顔になると三日月になり輪郭は丸顔でパンパンのいかにも柔らかそうなほっぺたも印象的だった。さらに口も小さく声も声優さんの可愛さでアイドルでもおかしくない、と思った。あと衣装は白の長袖ブラウスに下は紺色デニムのマイクロホットパンツで白いニーソックスと白と赤のスニーカーで若々しい印象で18歳にふさわしい清楚でも可愛らしさあふれる印象だった。僕はもえを気に入り両親ともえも僕の事を気に入ったらしく意気投合し午後は4人でガタリンピックの競技観戦を楽しんだ。

そしてその夜。
僕はもえの実家に招かれた。到着すると3人のお子さんが出迎えてくれた。もえが「2人の弟と1人の妹です。」と紹介してくれて僕も「てつやです」と言ったら笑顔で会釈してくれた。
そして両親ともえのきょうだい4人そして僕の合計7人で夕食会を開いてくれた。
もえの両親からその夕食会で聞いた話では、もえは事情により中学校卒業で一応大検の資格はあるものの将来、大学を卒業して就職する際かなりの不利になると考え花嫁修業を終えたもえをもらって欲しい、と。実際その夕食で出された鳥のスティック唐揚げはもえが揚げた物で非常においしかった。僕はますますもえを気に入った。
そしてお風呂をすませ僕は浴衣、もえは赤のネグリジェでもえのベットに2人で横になった。
僕はこの時すでに「もえちゃん」、もえは「てつやさん」という呼び名で呼ぶほど色々とお話を聞いたり話したりした。
そして僕が積極的にもえにアタックして、2人で横になった時、僕はもえのほっぺたを指で触った。昼間の印象通りマシュマロで柔らかく非常に気持ちいい。僕ともえが両方とも笑顔になった。
その時もえがこう言った。
「てつやさん、私アンパンマンだけど、好き?」
そしたら僕は「もえちゃん、アンパンマンで笑顔が非常に可愛いから大好き~」と言ったらもえが赤面しながら、「てつやさんって可愛い人が好きなんだ~良かった。」と言ってくれた。
そしてもえがこう言った。
「てつやさん、明日干潟でガタリンピック体験を一緒にしてもいい?」とそしたら僕は「うん。」と即答でうなづいた。
僕は干潟に入るのは明日が初めてではなく、阪神淡路大震災の震災遺児のボランティア活動で干潟体験をしたことがある。震災遺児たちは両親やきょうだいを亡くした小学生が対象で僕のほっぺたに泥んこパックした女の子を始め参加した子供は目の回りを除いて全身灰色の泥んこになって心の底から干潟体験を楽しんでくれて特に先ほどの女の子は一番泥んこになって泥んこの笑顔が非常に可愛かったという良い思い出があった。
また、もえはガタスキーが得意という事で安心したガタスキーがあれば泥沼状態の干潟の上をスイスイといけれて干潟体験がさらに楽しくなる道具だからである。
僕は翌日の干潟体験を楽しみにしつつ就寝についた。

~本編に続きます~





てつやさん、小説を投稿して下さってありがとうございます。

ムツゴロウジャンプの続編も近い内に掲載しますので、皆さん、よろしくお願いします。
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ムツゴロウジャンプ 第8部

すみません(汗)

今回は必ず干潟かムツゴロウのどちらかを登場させたかったのですが、ストーリーの進行上出すことができませんでした(汗)

おまけに主人公が未登場の部が続いてしまい、本当に申し訳ありません!(>_<)

……それでは、本編をどうぞ





擦りガラスのケースの中にあったのは……いいや、中にいたのは凍り付けになっている人間の女性だったのだ。

しかもその女性は麻友によく似ていた。

思わず声を上げたおいらは音美に見つかってしまった。

「そこで何をしているの!?ピーター!」
音美は恐ろしい顔をしておいらを睨みつけた。

おいらがとるべき行動は1つしかない!

「半戸、その女から離れろ!麻友とラッキーを連れてここから逃げるんだ!」
おいらは半戸に向かってそう怒鳴った。

だが、半戸はガラスケースの中にいる女性に驚いて腰を抜かしてしまったらしく、その場に座り込んでしまった。

全く、肝心な時だというのに半戸はとんでもないへたれだった。

この部屋から出るための扉は頑丈で重く、おいらの力では開けられそうにない。

「ピーター……全部見ていたのね」

音美はおいらに近づいてくる。

一か八か、おいらは音美の横をすり抜けた。

「ピーター、待ちなさい!」
音美は叫ぶ。

おいらは腰を抜かしている半戸の左手をこれでもかと引っ掻いた。

「うわー!痛ーい!」
半戸は左手を押さえて飛び上がった。

「痛いどころじゃないぞ!早く立って扉を開けてくれ!」
おいらは半戸のズボンを引っ張った。

だが、おいらが再び扉の方を向くと、扉の前には既に音美が立ち塞がっていた。

「全く!私がついて来てって言ったのは半戸さんだけよ。どうしてピーターまでついてくるわけ?おまけに何を誤解しているの?」
音美は言った。

「ご、誤解だって?……このケースの中を見れば、誰だってあんたが恐ろしいことをやったと思うに決まっているじゃないか」
おいらは言った。

「馬鹿ね。ケースの中をよく見なさいよ」
音美は言った。

「……」

おいらと半戸は顔を見合わせ、それから音美に言われたようにケースの中を覗き込む。

「……人間の匂いが全然しない」
おいらは言った。

凍った物の匂いは分かりづらいものだが、それでも全く匂いがしないというのは変だ。

「……指紋がない」
女性の手と足を見た半戸は言った。

人間の指には必ず渦巻があるはずなのに、女性の手足の指にはそれがなかったのだ。

「これは……」
「……人形なのか?」
おいらと半戸は再び顔を見合わせる。

「正確にはヒューマノイドっていうのよ」
音美は言った。

「ヒューマノイド……というと、ロボットですか?」
半戸は聞いた。

「……人間かロボットかどちらかに分類するとすれば、ヒューマノイドはロボットということになるわ。……でも、限りなく人間に近いの」
音美は言った。

「うへえ!ややこしいな……」
おいらは言った。

「生きている人形……と形容すべきかしら」
音美は言った。

「その……ヒューマノイドがどうして凍り付けになっているんですか?それにどうして麻友ちゃんにそっくりなんですか?」
半戸は聞いた。

「……ピーター、半戸さん、約束して。今から私が話すことは、絶対に麻友には言わないって」
音美は言った。

……確かに、このヒューマノイドのことを麻友に話すわけにはいかないだろう。

「……分かったよ」
おいらは言った。

「約束します」
半戸も言った。

「……それじゃあ話すわね。彼女のことを……」
音美は言った。





次回からは干潟とムツゴロウと主人公を早く登場させられるようにストーリーを工夫します。

どうかご了承くださいm(__)m
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