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ムツゴロウジャンプ 第5部

今回は読者の皆さんにお詫びしなければならないことがあります。

ムツゴロウジャンプを書きすすめる中で、僕は重大なミスをしておりました。

第3部の冒頭での会話は、第3部の時点で麻友ちゃんが自分が2008年にいるということを知っていなければ成立しない会話になります。

ですが、麻友ちゃん達が2008年で目覚めた第1部と第2部では麻友ちゃんがタイムスリップに気付く描写はありませんでした。
おまけに第1部では音美さんの台詞の「しーっ!あまり大きな声を出さないで。麻友が起きちゃう!」と書くべき所を「しーっ!あまり大きな声を出さないで。麻友に聞こえちゃう!」と書いてしまっているため、あたかも麻友ちゃんにはタイムスリップのことが秘密にされているかのような描写になってしまい、とんでもない矛盾が生じてしまいました。

さすがに大きすぎるミスなので書きなおそうかとも思ったんですが、ムツゴロウジャンプは既に第4部までをブログに乗せてしまっているので、SSはこのまま継続することにし、読者の皆さんにはここでミスについてお伝えすることと致します。

というわけで、麻友ちゃんは第3部の時点で自分がタイムスリップしたことを知っているということで続きを書かせていただきます。

本当に申し訳ありません。

それでは、遅くなりましたが本編をどうぞ。





「萌枝さんが気がついたんですか。それはよかった。……しかしなぜ看護師さんが気絶したのか……?」
看護師の診察をしながら医師は言った。

「それが、猫が……」
徹也は言いかける。

「あっ!いいえ、何でもないんです」
音美は慌てて徹也の言葉を遮った。

「……?」
医師は不思議そうな顔をする。

「猫がしゃべることは内緒にしていて下さい。……いろいろと事情があるんです」
半戸は小さな声で徹也に言った。

「……分かりました」
徹也も小さな声で返事をする。

だけど、問題は看護師の方だ。

もし看護師が目が覚めた時においらが人間の言葉を話したことを言われたら……

そうこうしている内に看護師は目を覚ました。

「ね、猫が……しゃべった……」
看護師は言った。

まずいとおいら達は思ったが……

「どうやら疲れていただけのようですね。しばらく安静にした方がいいでしょう」
医師は看護師の言葉をあっさりと否定した。

「そ、そうですか……。私、疲れてるんですね……」
看護師は自分を納得させている。

心配することはなかったようだ。

「ところで、萌枝さんというのはあの女性の名前ですか?」
徹也は医師に聞いた。

「ええ。そうですよ。彼女の名前は峯島萌枝さんというんです」
医師は言った。

「そうなんですか。……先生はあの女性のことを知っておられたんですか?」
「いいえ。彼女のことはついさっき知ったんです。お見舞いに来られたご家族の方から聞いたんです」
「え?ご家族の方が来られているんですか?」
「ええ。あなた達と入れ替わりに萌枝さんの病室の方に行かれましたよ」

医師の言葉に徹也達は顔を見合わせ、苦笑いした。

「入れ違いになっちゃいましたか……。せっかくですから萌枝さんのご家族の方に挨拶に行きましょうか」
廊下に出てから半戸は言った。

「いやいや、1つの病室に大勢が入ると萌枝さんやご家族の方も窮屈でしょうし、やめておきましょう」
歩きながら徹也は言った。

「……そうね。萌枝さんは目を覚ましたばかりだし、大勢で押し掛けるのはよくないわ」
音美は言った。

「……じゃあ、解散しますか?」
半戸は言った。

「それがいいわね」
音美は言った。

「それじゃあ僕は病室に戻ります。今日はありがとうございました」
徹也はそう言うと音美達と分かれ、自分の病室に戻って行った。

「さて、帰ったらどうするか考えないと……」
病院の出入り口まで来てから音美は言った。

「猫ちゃん、おいで」
病院から出た麻友はおいらの方を向き、言った。

「……それじゃあおいらは行くね。今日はありがとう」
おいらは白猫のみるくに言った。

「どういたしまして。また来てね」
みるくは言った。

おいらは麻友の所へ行く。

「ちょっと、よしお。何してるのよ」

みるくの声においらは振り返った。

どうやら虎猫のよしおもおいらについて来ようとしたようだった。

「え……?だって、あの子が呼ぶから……」
よしおは言った。

「バカねえ。あの子が呼んだのはあんたじゃなくて彼よ」
みるくは言った。

「ちぇっ!紛らわしいや!」
よしおは言った。

「あの猫ちゃん達、なんて言ってるの?」
麻友はおいらに聞いた。

「それがさ、あの虎猫が自分が呼ばれたもんだと思ったらしくてね……」
おいらは麻友にみるくとよしおの会話を伝えた。

「そういえば、猫ちゃんは名前がなかったのね。何か名前を付けてあげなきゃね。……そうだ。ピーターなんてどう?」
麻友は言った。

「ぴーたー?」
おいらはきょとんとした。

「そう。いい名前でしょ。今日からあなたの名前はピーターよ」
麻友はおいらを抱えあげると言った。

「いい名前をもらえてよかったわね」
みるくはおいらに言った。

おいらはずっと名無しだったから、名前を付けてもらうのは嬉しいような恥ずかしいような不思議な感じがした。





未だに干潟とムツゴロウが登場していませんが、今回はミスについて記載させていただくために投稿いたしました。

次回は必ず干潟かムツゴロウのどちらかを登場させますので、どうかご了承くださいm(__)m
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ムツゴロウジャンプ 第4部

更新が遅くなってばかりですみません。

それでは、本編をどうぞ。





半戸は苦笑しながら戻って来た。

「あの人の病室が分かりましたよ。この隣の病室です」

全員がため息をつく。

徹也に助けられた少女はまさに目と鼻の先にいたわけだ。

「じゃあ、行ってみましょうか」
半戸は言った。

おいらは一足先に隣のベランダに飛び移った。

……と、2つの目がおいらに向けられた。

「何者だ?!」
虎猫が言った。

「あれ?ここにも猫がいたんだ。おいらは見舞客の連れ」
おいらは言った。

すると虎猫はぎょっとして後ずさった。

「どうして人間の言葉なんか話せるんだ?」

「あ、これは……」
おいらは何と答えればいいのか分からず、困った。

「怪しい奴だ。……どっちにしろここは俺達の縄張りだ!勝手に入ってくる奴はこうしてやる」
虎猫はおいらめがけて飛びかかって来た。

「うわーい!急に飛びかかってくるなんて乱暴すぎらーい!」

おいらが逃げ出そうとした時だった。

「よしお!やめなさい!」
上から雌の猫の声が降って来た。

その声に虎猫はびっくりして立ち止まる。

声の主は白猫だった。

白猫はおいら達のいるベランダにやってきた。

「全くあんたって子は!ここで暴れちゃいけないって何度言ったら分かるの?!」
白猫は虎猫に猫パンチを見舞った。

「いてて……。ひどいよ、姉ちゃん。」
白猫に叱りつけられ、虎猫は縮こまってしまった。

「私達が食べ物や寝る場所をもらえるのはこの病院の先生や看護師さんや患者さん達のおかげなんだから、騒いだり暴れたりして迷惑をかけちゃだめじゃない!」

白猫は虎猫を叱りつけてからおいらの方に向き直った。

「ごめんなさいね。怪我してない?」
白猫はおいらにそう聞いた。

「大丈夫。怪我はしてないよ」
おいらは答える。

「そう。よかった。……人間の言葉を話せるなんて、あなたって不思議ね。私はみるく。こっちの虎猫は弟のよしおよ。少し前に入院していた子供がつけてくれた名前なの。あなたの名前は?」
白猫は聞いた。

「おいらは名無しの野良猫なんだ」
おいらは言った。

「あら?あなた、お見舞いの付き添いに来たんじゃなかったの?」
白猫は言った。

「一応見舞客の連れではあるんだけど、飼い猫じゃないんだ。見舞客とは今日会って、この人間の言葉を話せる首輪をつけられたんだよ。……変な話だと思うかもしれないけど、詳しく話そうと思うとややこしくてさ」
おいらは言った。

「そうなの。……いろいろと事情があるのね。ところで、誰のお見舞いの付き添いで来たの?」
白猫は言った。

「ここの病室にいる人と隣の病室にいる人のお見舞いに来たんだ。隣の病室の様子は今見て来た所」
おいらはそう言ってから病室の方を向いた。

徹也に助けられた少女は……あっ、いた。

どうやら今は眠っているようだ。

その時、ドアが開いて看護師に連れられた徹也と音美達が少女の病室に入って来た。

「あの人達と一緒にお見舞いに来たのね」
白猫は言った。

「そうなんだ。……で、頭に包帯を巻いている人が隣の病室の患者だよ」
おいらは言った。

音美達はベッドに寝ている少女の様子を見る。

「大丈夫……なんですよね?」
半戸は看護師に聞いた。

「ええ、大丈夫ですよ。彼女は今は寝ているだけです」
看護師は言った。

「でも、それならどうして目が覚めないんですか?」
徹也は聞いた。

「それは……」
看護師が言いかけた時だった。

少女の身体が小刻みに震えだしたのだ。

「うう……」
少女はうなされているようだった。

少女の手は何か確かな物を掴もうとしているようだった。

「大丈夫ですか?自分の名前を言えますか?」
看護師は少女に聞く。

「あれ、本当に大丈夫なのか?」
おいらは心配になった。

「少し前にあの人と同じようにうなされていた患者さんがいたわ」
白猫は言った。

「その時はどうなったんだ?」
おいらは聞いた。

「お見舞いに来た家族が手を握ってあげたら、患者さんは落ち着いたの」
白猫は言った。

「そうなんだ。ありがとう。」
白猫にお礼を言ってから、おいらは病室の中にいる音美達に大きな声で呼びかけた。

「……おーい。誰か手を握ってやってくれ」

……それがまずかった。

「ひーっ!ね、猫が……しゃべった……」
人間の言葉を話したおいらを見て、看護師は倒れてしまった。

「か、看護師さん、しっかりしてください」
半戸が慌てて看護師を起こそうとする。

「もう!猫ちゃんたら人前でしゃべっちゃ駄目じゃない」
音美は窓を開けるとおいらに言った。

「ご、ごめんよ。つい……」
おいらは後ろ足で頭をかいた。

「ど、どうして猫がしゃべってるんだ?」
徹也は気絶こそしないものの、やはりおいらがしゃべったことに驚いているようだ。

「そ、それより徹也さん、今の聞いたでしょ。この人の手を握ってあげて」
麻友は言った。

「……そうだね。やってみるよ」
徹也はそう言うと、うなされている少女の手を握った。

少女は徹也の手を強く握り返す。

「お父さん……お母さん……怖いよ……助けて……」
少女は怯えている。

「大丈夫だよ。ここは病院だ。もう怖い目には合わないよ」
徹也は言った。

ゆっくりと少女の目が開く。

「私……助かったの?」

「そうだよ。君が無事で本当によかった」
徹也は言った。





干潟かムツゴロウのどちらかは登場させたかったのですが……

申し訳ありません。次回こそ干潟かムツゴロウのどちらかを登場させますので、どうかご了承ください。

なお、今回登場した虎猫のよしおと白猫のみるくの名前はツイッターでもたぃちさんとてつやさんに考えて頂いたものです。

お二方から頂いた候補は3つあったのですが、その内1つを「おいら」の名前とさせていただき、他の2つの候補を今回登場した2匹の名前とさせていただくことにしました。

もたぃちさん、てつやさん、猫の名前を考えて下さってありがとうございます。
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